こんにちは、べのたいです。
今回はVoicyパーソナリティたいろーさんが書かれた「Work in Tech(ワーク・イン・テック)!」という本を紹介します。
この記事を読むとメリットがある人は以下の通りです
- Voicyパーソナリティたいろーさんの音声配信リスナー
- ワーク・イン・テックという本の中身が気になる人
- 急成長企業に転職を検討中の人
- 転職成功者の思考方法が気になる人
結論からお伝えすると、ワーク・イン・テックはITやWebなど新しい分野を扱う企業に転職しようか悩んでいる転職迷子は全員読むべきというのが私の意見です。
今回は本の中から特に「これを知っているのと知らないのとでは今後の生き方が変わるかも……」と感じた重要エッセンスを3つだけ厳選してお伝えします。
ぜひ最後までご覧ください。
Voicyパーソナリティのたいろーとは?
「そもそもVoicyパーソナリティのたいろーさんって何者?」と疑問を持つ人もいるかもしれません。
Voicyパーソナリティのたいろー、本名森山大朗さんはメルカリやスマートニュース、ビズリーチなど今をときめくテック領域の急成長企業を渡り歩いてきた人です。
なんかすごい経歴の人だなぁ……自分なんて足元にも及ばない
なんて読む前に尻込みしそうになりますが、実はたいろーさん
文系出身にも関わらず独学でプログラミングスキルを習得
人事や営業という職種から開発職にキャリアチェンジ
転職に失敗し実家に引きこもり職務経歴に1年近いブランクあり
Work in Tech(ワーク・イン・テック)!より間接引用
といった経歴の持ち主です。文系出身・営業職って日本では割とよくある経歴ですよね。
個人的には(急成長企業にエンジニア転職するという観点では)転職するのにあまり有利ではない条件の元で自身のキャリアや働き方を良いものにしようと努力してきた人という印象を抱きました。
そんな人の頭の中を覗いてみたいと思いませんか?
少しでも「気になる!」という方はワーク・イン・テックを要チェックです。
ちなみに、たいろーさん自身Voicy内で”「Work in Tech!」の使い方”と称して本の紹介をされています。
まだこちらのVoicyを聴いていないという方はぜひこの機会に聴いてみて下さい。たいろーさん自身の書籍へ込めた想いが伝わってくる配信です。5分程度で聴けます。
さらに余談ですが、同じくVoicyパーソナリティであるDJ Nobbyさんの配信(2022年1月30日の放送)でもワーク・イン・テックが紹介されています。私自身、この視聴をきっかけにこの本の存在を知りました。
DJ Nobbyさんも配信の中で感想をお話しされています。興味のある方はぜひ聴いてみて下さい!
「Work in Tech!(ワーク・イン・テック)」から重要エッセンス3選
本題です。ワーク・イン・テックから重要エッセンスを3つご紹介します。
1.世界は「らせん運動」している
上記の見出し文は本の中から引用した言葉になります。
社会の変化は「らせん的に」進行していくとも言い換えられます。
この理論は、
世界は「落下」している
世界は「回転」している
Work in Tech(ワーク・イン・テック)!より引用
上記2つの理論が組み合わされています。
落下?回転?どういうこと?
簡単にいうと、
- 落下→元に戻れない(不可逆的)
- 回転→繰り返す
ということです。ソフトクリームのアイス部分を上下逆にしたうずまきの形をイメージしてみてください。
本の中ではコミュニケーションツールの発展が例えとして挙げられていました。
ここでは子供のおもちゃの流行を例に取り上げて解説をします。
私が子供の頃(20年以上前)あったおもちゃの例を挙げると、
- カードゲーム(ポケモンカード、遊戯王)
- ブロックのおもちゃ(レゴブロック)
- 2DのRPG(ポケモンやドラクエ)
などがあります。さて、現在の子供のおもちゃはどうでしょう?
- スマートフォンアプリ内でカードゲーム(ポケモンカード、遊戯王が形を変えて再ブーム)
- プログラミング技術で自由にブロックを配置するゲーム(マインクラフト)
- 3DのRPG(ポケモンやドラクエがどんどん進化)
20年前と今を比較してみると、似たようなおもちゃが形を変えて再登場していませんか?
流行りは循環しており、その渦の中に最新の技術が加わると日常の当たり前が変化し以前の状態には戻れないんですよね。
中には戻れるものもあるかも知れませんが、基本的に世の中のスタンダードは知らず知らずの間にすり替わっています。
ん?結局これの何が重要なの?
そう思われた方もいるかも知れません。
あくまで私個人の考えですが、「世界はらせん運動している」という法則を頭の隅に置いておくと社会の変化に対して敏感になれますよね。
次第に先読みの力もつき、転職時に業界や企業選択する際の一つの判断軸になるのではと思い重要エッセンスに挙げてみました。
2.コの字型キャリア戦略
IT・Web業界は気になるけど業界も職種もガラッと変えた転職はリスクが大きすぎるよ〜
このような悩みを持つ転職迷子の方必見です!
コの字型キャリア戦略はある程度キャリアのある人が未経験職種に転職する際に有効な手法として紹介されていました。
コの字型キャリア戦略は以下の3ステップに分かれています。(第4章”自分をDXする「コの字型」キャリア戦略”を参考に作成)
例)現在変化が遅い業界の人事採用担当として働いている場合、変化が速いIT・Web業界の人事採用担当に転職
例)変化が速いIT・Web業界の人事採用担当として働きつつ同企業のエンジニア職(希望の職種)を観察する
例)変化の遅い業界に戻り人事領域のDX推進担当になるor変化の速い業界内で希望する職種に転換
横軸に変化の遅速、縦軸に現在の職種と異なる職種を配置した場合、カタカナの「コ」の字を描くようにキャリアがスライドしていくため、コの字型キャリア戦略といいます。
私は上記のようなキャリアを少しずつずらしていく手法に「その手があったか!」と感動しました。
頭ではわかったけど自分はアグレッシブなタイプではないからな〜
意外なことにたいろーさんは安定志向の持ち主なんだそう。
僕は真の意味で「安定志向」なので〜(略)自分の精神的な拠りどころを「現在の待遇」ではなく「安定成長する領域」と「自分が変化できる能力」に求めてきました。
Work in Tech(ワーク・イン・テック)!より引用
上記の話がとても興味深かったです。
コの字型キャリア戦略は精神的安定を追求した結果生まれた転職の手法ともいえますね。物事を保守的に考えてしまう人にこそ読んで欲しい一冊です。
3.メタスキルとセンスを鍛える【超重要!】
最後は私が一番感銘を受けたエッセンスをご紹介します。
まず、メタスキルとは何か。本の中から引用してご紹介します。
メタスキルとは、需要と供給を見抜いて適切なスキルを選び取り、効率的に習得し、その価値を磨いていくためのスキルです。
Work in Tech(ワーク・イン・テック)!より引用
一種の審美眼とも言えますね。変化の激しい時代を生きるのに必要なスキルです。
更に、メタスキルの基盤にはセンスがあります。センスについてたいろーさんは本の中で、
センスとは「大量のデータ学習」によって育った「微妙な違いに気づく感覚」のこと
Work in Tech(ワーク・イン・テック)!より引用
と定義しています。
私がなぜこのエッセンスに一番感銘を受けたかというと、積み上げ学習(大量のデータ学習)の重要性をあらためて認識させてくれたからです。
「結局才能がある人には勝てない」という無力感が生じた時にはこのメタスキルについて思い出すようにしています。
一見才能の塊のような人の行動を因数分解してみるとメタスキルやセンスがうまく作用しているんですよね。一歩引いた目線で眺められます。
時折、何か一つの分野で大きな成功を収めた人が別の分野で再び成功することがありますが、これもセンスやメタスキルの鍛錬による必然なのかも知れませんね。
本の中で紹介されていたふろむださんのブログ記事のリンクを貼っておきます。興味のある方はぜひご一読ください。
出し惜しみせずに情報ソースをしっかり載せてくれている点もワーク・イン・テックという書籍の素晴らしいところです。
おわりに(自分のアタマでキャリアを考えていきましょう!)
怪しい転職系のノウハウ本や情報商材を買うよりもこの本に書かれていることを理解し、自分のアタマでキャリアについて考える力を身につけた方が後々のためになるのではないかと思いご紹介してみました。
冒頭でもお伝えしましたが、ITやWeb系の企業に転職検討中の人全員に読んで欲しい本です!
私自身、出産を機にキャリアを考える帰路に立っている最中。今回この本に巡り合えたおかげで新しい視点をたくさん貰えました。
転職やキャリアに正解はありませんが、自分自身が納得できる人生を歩めるよう共に精進していきましょう!
それではまたー!