こんにちは、べのたいです。今回はITパスポートという資格について解説したいと思います。
- ITパスポートの取得を検討中の人
- IT系の資格を取ってみたい人
- 子育て中でも取れる資格を探している人
ちなみに筆者は産後ITパスポートの資格を3ヶ月間勉強し、合格しました。実体験も踏まえて解説していきます。
はじめにお伝えしておくと、「IT系に資格なんていらないよ!」というお考えの方が読むのには不向きの内容です。
少しでも「ITパスポートに興味がある!」という方に読んで欲しい内容となっています。
「興味がある!」という方はぜひ最後までご覧ください。
ITパスポートってどんな資格?
公式サイトからの引用を踏まえて解説します。(なお、2022年1月時点での情報です)
まず、ITパスポートの定義は以下の通りです。
ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験
ITパスポート公式サイトより引用
IT関係の資格ってなんか難しそう
と数年前まで自分も思っていましたが、この定義をあらためて見ると誰が受けてもITに関する知識が取得できる資格だとわかりますね。
民間の資格ではなく国家資格というところもポイントですね。
また、試験の概要については以下の通りです。(ITパスポート公式サイトより引用)
試験時間 | 120分 |
出題数 | 小問:100問(*1) |
出題形式 | 四肢択一式 |
出題分野 | ストラテジ系(経営全般):35問程度 マネジメント系(IT管理):20問程度 テクノロジ系(IT技術):45問程度 |
合格基準 | 総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること 総合評価点 600点以上/1,000点(総合評価の満点) 分野別評価点 ストラテジ系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点) マネジメント系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点) テクノロジ系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点) |
試験方式 | CBT(Computer Based Testing)方式(*2) 受験者はコンピュータに表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを用いて解答します。 |
採点方式 | IRT(Item Response Theory:項目応答理論)に基づいて解答結果から評価点を算出します。 |
合格基準はみなさん気になる部分かと思いますが、点数を6割取れれば合格(かつ各科目で3割正解)できる試験となっています。
ストラテジ?マネジメント?どういう科目?
と始めに自分は疑問に感じました。
とてもざっくりですが以下のことを学べます。
- ストラテジ→マーケティングの基礎知識や企業の経営戦略手法、ITに関連する法律
- マネジメント→システム開発をする際のプロジェクトの進め方やマネジメント方法
- テクノロジ→コンピューターの基礎理論やセキュリティ、AIやブロックチェーンなどの最新トピック
勉強時間はどれぐらい必要?
自分は3ヶ月前から毎日トータル2時間程度勉強をして試験に臨んだところ合格できました。
https://studying.jp/itpassport/about-more/kiji-28.html
上記のページにも
情報処理の知識がほとんどない初学者の場合、ITパスポート試験の合格には約180時間程度の勉強時間が必要です。1日2時間の勉強時間として計算すると約3ヶ月ほど掛かる見込みになります。
スタディングより引用
と記載がありました。
しっかり準備をして挑めば、子育て中のIT初学者でも十分取得が可能な資格です!
ITパスポートを学習・取得するメリット
私が感じたITパスポートを学習・取得するメリットを簡単にご紹介します。
1.IT分野への苦手意識が減る
ITパスポートを勉強することで、IT分野への漠然とした不安や苦手意識が減りました。
例えば、実生活にも役立ち勉強になったなと感じたのはWi-Fiについての知識。
自宅のWi-Fiをみると周波数帯が2種類ありませんか?
Wi-Fiの端末本体を見ると2.4GHzと5GHzと記載があります。
我が家ではなんとなーくこの2つを使い分けていましたが、それぞれに以下のような特徴があると知りました。
- 2.4GHz→障害物に強いためWi-Fi端末から少し遠くの部屋にいても電波良好。電子レンジなど他の家電と同じ周波数のため、家電が動いてると電波状況悪化することもある。
- 5GHz→障害物に弱いためWi-Fiから少し遠くの部屋にいると電波状況が悪い。他の製品では使われていない周波数帯なのでWi-Fiの近くにいれば安定した電波環境が得られる。
今までよく分からずに使っていたWi-Fiという端末への理解が一気に深まりました。
家族や友人とライン通話をしていてなんか電波が悪いな…という場合、大体2.4GHzの周波数帯とレンジを使用していた。といった感じで電波不調の原因がわかりました。
現代社会は身の回りの至る所にIT的な物が入り込んでいます。
上記はあくまで一例ですが、ほんの少しの学習でITをうまく活用しながら今までの生活が豊かになることが実感でき、私はとても大きなメリットを感じました!
2.情報の見極めができる
TwitterでWeb制作関連の情報収集をしていると、”Webマーケについて学ぶべき!!”という投稿をたまに見ます。
高い値段のスクールに思い切って入会するのは怖いって方はITパスポートを活用するのもアリだと思います!
いきなり高額のスクールに入会するのに比べ、低リスク低価格でマーケティングの基礎が学べます。
例えば、Twitterでたまにあるフォロー&リツイートしたら無料でコレあげるよーという企画。(私はたまにロー○ンとかのスイーツのクーポン貰ってます笑)
あれはインバウンドマーケティングと言って、魅力的なコンテンツを発信して見込み客に存在を認知させる手法となっています。
そんな感じで身の回りに溢れるマーケティングの手法を学べると
このクーポン無料で貰えるなら貰っとこうかな…でも今お腹減ってるし絶対このクーポン以外のスイーツも爆買いしちゃうからやっぱりやめておこう
と少し冷静になって情報の取捨選択ができるようになったように思います。(決してインバウンドマーケティングが悪と言っているわけではないですよ!立派な販売促進手法ですので)
3.若年層との認識のズレをなくせる
令和4年度から、全ての生徒が必ず履修する科目(共通必履修科目)として「情報Ⅰ」を新設して、生徒の卒業後の進路を問わず、情報の科学的な理解に裏打ちされたプログラミング的思考力や情報モラル等、情報活用能力を育む教育を一層充実していくこととなっています。
情報処理推進機構HPより
私はこの記述を見て
ITの基礎、今からちゃんと学んでおかないとやばくない?
と思いました。
どうやばいかというと以下の通りです。
- 子育てをしていく際、ITに疎いと子供の可能性を最大限に生かせなくなる
- 今後会社員として働き仮に管理職となった場合、ITに関する知識に疎いと(若くてITに詳しい人材がいても)人材を十分に生かすことが出来ない
- フリーランスとして活動する場合、最低限デジタルネイティブ世代と同程度のラインにいないと長い目で見ると仕事が取りにくくなる
※あくまで「こんな可能性があるかも」という個人的意見です。
不安や恐怖心を煽ってしまったらごめんなさい。
国立大学協会によると、2025年の大学入試共通テストから「情報」の科目が加わることも既に決まっています。(大学入試に情報の科目があるなんて、個人的にとても羨ましい……)
上記のような流れにより、若い世代のITリテラシーは今後さらに高まることが予想されるので認識のズレが起こらないためにもITパスポートは学んでおくのがオススメです。
4.社会とのズレをなくせる
ITパスポートの公式サイト内の活用事例というページを是非見て欲しいのですが、様々な企業、公的機関、学校、採用の現場で既にITパスポートが活用されています。
「自分はITについてわざわざ勉強しなくてもいいかな」
と思っているといつの間にか社会とのズレを感じてしまうかも知れません。
ちょっとでも「ITに興味がある」、「学び直してみたい」という方におすすめしたい資格ですね!
ITパスポートを学習・取得するデメリット
筆者はITパスポートの取得賛成派ですが、念の為デメリットについても記載してみようと思います。
受験検討中の方はメリットとデメリット双方を検討した上での学習開始をオススメします。
1.受験費用が高い
ITパスポート試験は令和4年4月より7500円(税込)に値上げされました。(以前は5700円でした)
7500円というと、パンパースのおむつが余裕で4パック買える値段です。主婦的例えで分かりにくかったらスミマセン。
人によっては「ちょっと高いな」と感じてしまう金額かも知れませんね。
2.即戦力、即就職に有利ではない
残念ながらITパスポートは取得したからといって即実務に役立つ資格ではありません。
転職にも有利かといえば求人情報等を見る限りそこまで有利ではないのかな、というのが筆者の所感です。
上位資格(情報セキュリティマネジメントや基礎情報技術者)へのステップアップと捉えておくのが良いかと思います。
おわりに
実際学習してみて、ITパスポートは”今後の現代社会でITと共生しながら賢く生きるヒントがつまったコスパの良い資格”だと感じました!
今後ITパスポートの学習方法と受験時のレポートについても記事を分けて書いていこうと思います。
それではまたー!