こんにちは、べのたい(@hrhrmngs)です。
今回はVoicyパーソナリティ”妄想する決算”さんが出しているnote
【大公開!!妄想する決算流だれでも決算書を読めるようになる方法】についての記事です。
会計知識皆無の主婦でも決算書を試しに読んでみたら面白かった!
完全初心者の視点から学んだことをシェアしてみます。
こんな人にオススメの記事です
- Voicyのライブ配信をきっかけに妄想する決算さんの通常配信を聴き始めた主婦
- 会計の知識0だけど妄想する決算さんのVoicyを聴いている主婦
- 妄想する決算さんのnoteを読みたいと思いつつ後回しにしている主婦
- 会計初心者の脳内が気になる人
私のような会計知識0の主婦さん向けに書いてみました!
まずはこのnoteを読んで欲しい!!
冒頭でもご紹介しましたが、妄想する決算さんが出されているnote「大公開!!妄想する決算流だれでも決算書を読めるようになる方法」のおかげで決算が(なんとなーくではありますが)読めるようになりました。何より楽しく読むことができました。
noteを読んだ率直な感想は以下の通りです。
- 会計知識0の30代主婦でも決算書読める&妄想できるじゃん(なお非商業系学部・Fラン大卒)
- 日常的に興味を持ったものを別の切り口からみれる!!すごい!!
- 大手町のランダムウォーカーさんの「世界一楽しい決算書の読み方」が副読本になりました
日々育児を頑張っている同士の皆さんとこの感動を共有したいです……!!
noteの概要(忙しい人向け)
忙しい人向けに上記で紹介したnoteのエッセンスをざっくり説明します。
noteを読む余裕がある方は読み飛ばしてくださいな。
妄想する決算流・決算書の読み方
ミルクボーイの漫才に型があるように、妄想する決算さんの決算書の読み方には一定の”型(ルール)”があります。
- ルール①企業間比較を行わず期間比較だけを行う
- ルール②会計用語や指標をなるべく使わない
- ルール③なるべく毎回同じ手順で読む(これが重要!)
期間比較というのは特定の企業の業績を期間で比較する方法です。
子育てに例えると、近所のA君と自分の子供を比べるのは”企業比較”、自分の子供の0歳の頃と1歳の頃を比べるのが”期間比較”といったところでしょうか。
「多くの人が決算を読めるようになって会計の最低限の知識を持ってる人増えたらいいよね」という思いからこのスタイルを取っているようです!さすが!
”ルール③なるべく毎回同じ手順で読む”についてさらに深掘りすると、決算書読み方の手順は7ステップに分かれています。
- ステップ1.売上と利益の推移を見る
- ステップ2.セグメントを見て売上と利益を分解する
- ステップ3.どうしてそうなったのか会社側の説明を聞く
- ステップ4.ここまでで気になったところがあれば調べる
- ステップ5.知っている他の知識と組み合わせて、自分なりに考えてみる
- ステップ6.今後の施策を確認する
- ステップ7.その取り組みがどうなるかを考えて、自分なりの総括をする
細かいことは以降の章で説明していこうと思います。
学んだことや疑問点をシェア
こちらの章では決算書を読んだことで学んだことや疑問点を書いていこうと思います。
「そんなこともわからねぇのかよ……」とか思われそうですが、恥を忍んで書きます。
そもそも決算書って何?
決算書とは一般的に
- 貸借対照表
- 損益計算書
- キャッシュ・フロー計算書
- 株主資本等変動計算書
この4つからなる書類です!
この決算書というものに事業内容の説明等を加えて”有価証券報告書”(年1回)、有価証券報告書の経過報告的位置付けで”四半期報告書”(3ヶ月に1回)という書類もあるそうです。
この疑問は大手町のランダムウォーカーさんが出している「世界一楽しい決算書の読み方」を読むことで解決できました!解説がかなり分かりやすかったので興味のある方はぜひ(タイミングよくKindle Unlimitedの対象になっている期間に読めました。ラッキー)
自分の場合、「有価証券報告書や四半期報告書を探す→読む→決算についての記載がある!」とだけ理解して進みました。
決算書ってどこでどうやったら読めるの?
EDINETという金融庁のシステムで読めます。
トップページにある”書類検索”というリンクから検索ページに飛び、有価証券報告書や半期報告書、四半期報告書を閲覧することができました!
その他の方法として、「企業名 IR」とかでググっても情報が出てきます。
気になる企業の決算書が見当たらない
EDINETで赤ちゃん●舗の決算書探してみたけど見当たらない
さっそくこんな状況になりました。
実は決算書って株式会社だったらどの会社でも公開している訳ではありません。基本的には上場企業や一定規模の大企業(大会社)に開示義務があります。
つまり、上場企業には決算報告書を開示する義務があるためEDINETで情報が見れるんですね。
上場企業と非上場企業の見分け方は?
そう思い色々調べてみたところ、Yahoo!ファイナンスの検索機能で気になる企業名を検索する方法がお手軽で良かったです!
方法はとっても簡単。株価検索の検索窓に気になる企業名を入れて検索をするだけです。
上場企業であれば検索結果に企業名が出てきますし非上場の場合は何も出てこないので非上場と分かります。
西松屋は上場企業だ!手始めに西松屋の決算書読んでみよー!
実際に西松屋の決算書読んでみた
下記の流れに沿って西松屋の決算書を読んでみました!
- ステップ1.売上と利益の推移を見る
- ステップ2.セグメントを見て売上と利益を分解する
- ステップ3.どうしてそうなったのか会社側の説明を聞く
- ステップ4.ここまでで気になったところがあれば調べる
- ステップ5.知っている他の知識と組み合わせて、自分なりに考えてみる
- ステップ6.今後の施策を確認する
- ステップ7.その取り組みがどうなるかを考えて、自分なりの総括をする
第65期(2020年2月21日~2021年2月20日)の有価証券報告書を情報ソースに決算を読んでみようと思います。
ステップ1.売上と利益の推移を見る
まず、売上と利益の推移を見てみます。
第61期~第65期の売り上げと利益はこんな感じでした(画像参照)。
売上高は毎年定期的に伸びていますね。
経常利益、当期純利益は波がある印象です。
第64期から第65期で売上高、経常利益、当期純利益いずれもグンと値が伸びている点も気になりました。
ステップ2.セグメントを見て売上と利益を分解する
次にセグメントを見て売上と利益を分解します。
セグメントって何じゃ
英語も会計も知識が乏しい自分はこう思う訳です。
セグメントは一般的には「部分」や「階層」といった意味ですが、企業業績開示においては会社によって事業別、あるいは地域別などを基準に区分されます。
GLOBIS知見録より
どこに何が書いてあるかさっぱりの状態ですが、有価証券報告書の中から”セグメント”という単語を探してみてそれらしき部分を見つけました。
セグメントは事業単位ごとに分けた情報を提供している企業が多いらしいのですが、西松屋は単一セグメント(事業が1つ)のようです。扱っている商品別に販売と仕入れの実績金額・前期比が公開されていました。
どの商品も前年比から増えているなー
中でも育児・服飾雑貨が特に伸びてる……衛生用品やベビーカーがこの項目に該当するのか
売上と利益はよく分かりませんでしたが、販売実績を見るとどの項目も前年比増のため好調のようですね。
ステップ3.どうしてそうなったのか会社側の説明を聞く
読む部分ここで合ってるかなぁと思いつつ”財政状況および経営成績の状況”という部分を読んでみました。
上記の文書中で私が気になった部分は以下の通り。
- 店舗受け取りサービスを新たに開始
- ITを利用した作業効率化
ステップ4.ここまでで気になったところがあれば調べる
売り上げが年々増えているけどここ最近の出生数って増えてるのかな
大体予想はできていましたが、結論から言うと出生数は普通に減っていました。
また、ニュース記事で出生数がグラフになっているデータが出ていたのですが、2015年あたりから減少のスピードが早まっている印象を受けました。
2022.02.25毎日新聞ネット記事(21年の死者数145万人 2年ぶり増、戦後最多 出生数は最少更新)より引用
ステップ5.知っている他の知識と組み合わせて、自分なりに考えてみる
今まで調べたことを受けて、以下のようなことを考えました。
- 子供服を着るのは小6ぐらいまでなイメージなので2015年生まれが小6になる2026年あたりからこども衣料品については減少傾向に転じるリスクがあるのではないか
- ここ最近全体的な売り上げが好調な理由としてコロナウイルス感染流行の影響があるのではないか(感染への不安から洋服やベビー用品を他人に譲渡&メルカリでの売買を控え、新品を買う人が増えた)
- コロナの影響でお家時間が増え、子供が退屈しないようにとおもちゃの需要が増えたのではないか
- コロナの影響で外出が減りECサイト需要が増えたのではないか
- 子供の数は減っているがその分子供1人当たりにかける子供用品の金額は上がるのではないか
あくまで全て私の妄想です
ステップ6.今後の施策を確認する
”経営方針、経営環境及び対処すべき課題等”という部分を読んでみました。(またしてもこの部分で合っているのか恐る恐るです)
- 不採算店舗のスクラップやリプレースをしていく(閉店や移転ってこと?)
- 自社ECサイトに力を入れていく
- プライベートブランドにも力を入れていく
- 商品の在庫管理、人員配置や業務の見直しも努めていく
要約するとざっとこんな感じでしょうか。
ステップ7.その取り組みがどうなるかを考えて、自分なりの総括をする
最後に、取り組みの1つ”自社ECサイトに力を入れていく”について注目してみます。
私はECサイトと併せて店舗受け取りサービスを上手く活用していく事が今後の鍵になるんじゃないかと考えました。
ある程度マストで購入したいものがありつつ、新たに購入検討している商品がある場合をイメージしてみて下さい。
例えば、粉ミルクやお尻拭き、オムツなどは必ず購入するから事前に発注をしておき、受け取りついでにベビーカーや洋服のような商品を実店舗で見て購入……という流れ。効率良くかつ実店舗でゆとりを持ってお買い物が出来ますよね?お店側も売上が増えますしね。
コロナの関係で店舗滞在時間は短く抑えたいけど定期的に売り場に行き色々商品を見てみたい人と親和性の高いサービスなんじゃないかと思います。「Amazonや楽天と比較してみてちょっと安いから店舗受け取りサービス利用して気分転換がてら気になる商品見に行こうかなー」って私だったらなります(ちなみに私の居住地域は店舗受け取りサービス対象外でした)。コロナの自粛疲れでちょっとそこまでお買い物したい子育て世代って多いと思うんですよ。
上記の理由から単にECサイトを開設するだけでなく、店舗に足を運んでもらいやすい仕組みづくりとして店舗受け取りサービスが重要になってくるのではないかと思いました。
妄想する決算さんの妄想も聴いてみる
決算時期は異なりますが、妄想する決算さんも西松屋についてVoicyを配信されていましたのでご紹介。
自分で妄想してみた後で「妄想する決算さんはどんな考えなんだろう」と思い配信を聴いたら自分と全然違った視点から妄想を展開されていて2度美味しい思いをさせていただきました。勉強になります。
興味のある方はぜひ聴いてみてください。
まとめ
いかがでしたか?少しでも多くの人とこの感動をシェアしたくて記事を書いてみました。(色々間違えていることがあったらどうかこっそり教えてください)そして他の人の妄想も聞いてみたい。
決算書を読むことで普段とは別の視点から物事をみれたので、純粋に赤ちゃんのようなとてもフレッシュな気持ちになれました。今後も余裕があればVoicyを聴く前に自分で決算書を読んでみようと思います。
なお、妄想する決算さんはTwitterコミュニティも運営中です。
2022年3月現在、なうなう言いながら自分も他人も褒めまくるとても平和なコミュニティです。興味のある方は参加してみると良いかもです。(私も生息しています)
ここまで読んでいただきありがとうございました!それではまたー!